モニエル瓦やセメント瓦は塗装可能です。しかし、適切な準備と材料選びが重要です。

1. **モニエル瓦**: モニエル瓦は表面に細かい凹凸があり、汚れや苔が付きやすいです。そのため、塗装前に高圧洗浄やブラッシングでしっかりと汚れを除去し、必要に応じて下地処理剤を使用します。下地処理剤を使うことで塗料の密着性が向上します。

2. **セメント瓦**: セメント瓦も同様に、塗装前に洗浄して汚れやコケを除去することが大切です。セメント瓦は比較的吸水性が高いため、プライマー（下塗り）を使用することで、塗料の吸い込みを防ぎ、仕上がりを均一にします。

どちらの場合も、外装用の耐久性の高いアクリルシリコン塗料やウレタン塗料などが推奨されます。塗装の際には、専門業者に相談するか、DIYで行う場合でも、適切な手順や材料を守ることが大切です。但し屋根は高所のためDIYはお勧め出来ません。

モニエル瓦とセメント瓦の「スラリー層」って何？

 スラリー層とは
**スラリー層**とは、セメントや細かい粉末の材料と水を混ぜたペースト状のものが、製造時に瓦の表面にコーティングされた層を指します。この層は、瓦の表面を滑らかにするためや、耐久性や防水性を高める目的で使用されます。

モニエル瓦のスラリー層
モニエル瓦は、表面にスラリー層を施した後、着色や防水コーティングが行われます。しかし、経年劣化により、スラリー層が剥がれたり風化したりすることがあります。この場合、瓦の表面が粗くなり、塗料の定着が悪くなることがあります。

 セメント瓦のスラリー層
セメント瓦にもスラリー層が存在しますが、モニエル瓦ほど顕著ではありません。セメント瓦は元々吸水性が高いため、塗装する際はスラリー層がある場合でも、塗料の定着を良くするためにプライマーを使用する必要があります。

 塗装時の注意点
スラリー層が劣化している場合、塗装を行う前に次のステップを踏む必要があります。
1. **高圧洗浄**で、劣化したスラリー層をできるだけ除去します。
2. スラリー層が剥がれてしまっている箇所は、プライマーを使用して下地をしっかり整えます。
3. 塗料の選択には、瓦の素材に適したものを使用し、長持ちさせるために耐久性の高い外装用塗料を選ぶことが重要です。

スラリー層が残っている場合でも、劣化していると塗料が定着しにくいので、しっかりとした下地処理が必要です。

瓦にも塗装がなものもあります。疑問に思ったら先ずはワタナベにご相談ください。

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